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転職活動に失敗して起業したエンジニアの話
2024-12-02
2024-12-07
約2636字
僕は、2021年秋〜2022年春にかけて転職活動をしました。
当時、僕が所属していた会社(前職)に特に不満はなく、のびのびと働いていたと思います。
しかし、自分の中でどうしても働いてみたい会社が2社ありました。
その2社の選考を受けたんですが、結果は惨敗。
本記事では、その時のしくじりとそこで得た教訓を紹介したいと思います。
当時の僕は、社会人歴10年目のデータエンジニア組織のエンジニアマネージャーをしていました。
また、前職では、エンジニアをやる傍ら新規事業のコンペなどにも応募して、ラッキーなことに入賞し、事業検証を行ったりもしました。
そこでの役割は、エンジニアではなく事業責任者でありBizDev的な立ち位置でした。
しかし、残念なことにとあるタイミングで新規事業の追加投資がもらえず事業が撤退となってしまいました。
非常に悔しい経験だったと同時に、エンジニアとしての強みを活かしつつBizDevとしてのスキルを高めたいというwillが日に日に強くなっていた。
そんな中で、ちょっと会社の外に目を向けてみよと思ったのが転職活動のキッカケでした。
A社は、toB SaaSの企業で、当時、設立3年ほど従業員は20人程度だったと思います。
この企業のサービスは、自分が新規事業で進めていたものに似ており、自分の事業プランが順調にいった場合、競合になるような会社でした。
そのため、目指していた世界観はよくわかるし非常に共感していました。
そこで、代表の方にDMを送ってカジュアル面談を申し込みました。
カジュアル面談をするうえで、1つ問題がありました。
それは、現職でA社と似たサービスを事業開発していたことを正直に話すかという点。
競合他社になりかけた敵だと見なされリスクが大きかったと思います。
しかしながら、そういった立場がバレるのも時間の問題だと思い、初対面で誠意をもってストレートにカミングアウトすることにしました。
面談の中で、一通りA社の事業内容についての意見交換が済んだ後にカミングアウトしました。話が終わった後に代表は低い声で次のようなコメントをしました。
「常識的に考えれば分かると思いますが、自社の競合サービスを開発していた人間を易々と入れるわけにはいかない」
一応、その場で食い下がって自分が純粋に事業に貢献したいという旨を伝えたが、聞いてはもらえませんでした。
その後も、代表の方とは別のマネージャーの方に面談を申し込んだりもしましたが、結局は取り合ってもらえませんでした。
非常に残念な結果ですが、A社側にはもちろん非はなく悲劇的な運命を受け入れるしかありません。
次に選考を受けたのは、B社。
こちらは、toCサービスを展開している50名ほどの会社。
事業ドメインの可能性に惚れ込んで、応募しました。
この会社では、ちょっと無理を言って、業務委託として数ヶ月働かせてもらいました。
そこでエンジニアの業務をいくつか経験しつつ、社内のデータにアクセスし事業の特性を分析することができました。
そして、その分析結果を社長にプレゼンする機会をもらいました。
自分としては、そこでなんとかアピールして入社させてもらおうと企んでいました。
このサービスに対する現状分析と今後の可能性を熱くプレゼンしました。
しかし、社長の顔はみるみる険しくなっていき、厳しいご指摘をいくつかいただきました。
そして最後に、
「君は、僕が昔ケンカした役員に似ている」
と言われました。
詳しく話を聞くと、過去に役員として入社するも方向性が合わずに数ヶ月で退社してしまった方がいるらしい。その方と僕が似ていると。
思わぬところで、地雷を踏んでしまいB社にも入社は叶わず。
(一応、自分の方から選考辞退という形で身を引きました。)
この結果も自分の未熟さが招いたものだと真摯に受け止めております。
その後、いくつかの求人を眺めたり、カジュアル面談をしたりしましたが、ピンとくる会社は見つからず、悶々とした日々を送りました。
そんなある日、ふと「自分のwillを満たせる企業ってないのでは?」と思うようになりました。
その時点での僕は、エンジニア歴が10年、BizDevとしては1~2年程度でありながら、今後はBizDevをメインでやっていきたいというwillが強くありました。
しかしながら、自分を転職市場で見た時に、エンジニアとしての職務を期待されていることは周りの反応でわかりました。
実際に「エンジニアなのに、なんで事業開発の提案してくるの?」っていうことをストレートに言われたことの何度かあります。
これは、自分の期待値調整力のなさが招いていると自覚しつつも、やはりアピールの仕方が難しいなと。
自分としては、これまで積み上げてきたものをアンラーンして、ジョブチェンジしてでも新しいことに挑戦したいって気概でやっているつもりでも、なかなか理解が得られないジレンマはありました。
こんな状況では、転職は難しいなと思うようになりました...。
そんな中で、この際 自分にとってフィットする環境を探すよりも、フィットする環境を創り出した方が早いと思い、起業することにしました。
とりあえず家族に相談し、翌月に法人登記しました。
とはいえ、会社経営の知見があるわけではなかったので、しばらくは前職を辞めずに副業で週末起業といった形で、ソフトウェアの受託開発などをやりながら日銭を稼いでいました。
念願の新規事業も挑戦しており、いま皆さんがご覧になっているこの記事のサイトも弊社が作っているプロダクトです。
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まだまだ、駆け出しの起業家ですが、様々な経験を積んで成長していきたいと思います!
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