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フリーランス/小規模事業者のセーフティネットとしてのスポット相談
2024-05-27
約1292字
そんな中、以前、業務委託契約の開始予定日の1週間前に案件がドタキャンされたことがありました。
この案件では、稼働開始予定の3週間ほど前に「口頭」で時間単価・稼働時間などの条件面も含めた業務委託締結の合意はしていました。
また、稼働開始日の具体的な作業(PCのセットアップの方法など)の指示などもうけており、着々と準備を進めていました。
ところが、稼働開始日が近づいても契約書は一向に送られてこず、こちらから早めに出すように再三お願いはしていましたが、「現在、調整中」という返答が来るばかりでした。
そして、結局、土壇場で「単価の条件が合わない」という理由で見送りにさせて欲しいという連絡がきました。
こちらとしては、約束が反故された形になるので先方に抗議もしましたが、「稟議が降りなかったため見送りにさせて欲しい。申し訳ない。」という回答があっただけで、それ以上は取り合ってくれませんでした。
弊社としては、案件がキャンセルになること自体は、そこまで問題ではないのですが、稼働開始予定の1週間前というタイミングが問題でした。
その案件の稼働時間が割と多かった(かつ「長期で案件に入って欲しい」という打診もあった)ため、翌月以降は他の仕事はセーブしていたのでキャンセルになった分の稼働が空いてしまう状況になりました。
その後、程なくツテを辿って別の案件に入ることができましたが、翌月の途中からの稼働になり月の前半の稼働は空いてしまう形になりました。
弊社としては、当然、固定費が発生しているので、収入が減ってしまうことは、それなりのリスクでした。
この件において、経営者として信頼できる取引先を見定める能力が不足していた自分の未熟さによるところは大きいと認識しています。
いっぽうで、収入のポートフォリオを設計しておく必要性も感じました。
一社からの収入に依存する形は避け、複数の取引先と信頼関係を構築しておくべきだと改めて痛感しました。
さて、弊社のような小規模事業者やフリーランスにとって、急に稼働が空いたタイミングに働けるサービスがあれば良いのでは?と思い検討したのがスポット相談という形です。
一般的な定型業務においてキマバイト(e.g. タイミー、メルカリハロ)があるように、テック領域にもそのようなスキマ時間に働けるサービスがあれば良いのではという動機で、Yardを開発しました。
ただ、定型業務と違いテック領域のスポット相談においては、アドバイザーの専門性に対するスキルレベルが重要で、そこでミスマッチが起こる可能性があります。そこで、事前に「記事」を書いてもらうという制約をつけスキルレベルを可視化できる設計にしました。
いわば、小規模事業社やフリーランスのセーフティネットとしてYardのスポット相談が機能すると良いと考えています。
これが世の中的にどう受け止められるか、楽しみではあるので、より多くの方に参加してもらえるとありがたいです。
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