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エンジニアマネージャーの僕にとってのカジュアル面談
2024-04-14
約1967字
最近、話題になっているカジュアル面談。
フレーズだけがひとり歩きし、解釈や期待値が人それぞれにあり衝突が起きているように見えます。
カジュアル面談にのぞむ際、相手の企業、サービス、個人について事前に調査すべきかについて賛否あるようです。
それに関して、これこそがカジュアル面談の本来の定義であると言い切るのも微妙な気もしますので、いったんは当事者同士の認識がすりあっていれば良いかなと思います。
では、僕はカジュアル面談に何を期待してのぞんでいるか?
僕は、これまでエンジニ組織のマネージャーとして、カジュアル面談はトータル50件くらいはやったと思います。
また、採用の(予備)候補者としても、合計10件はやっていると思います。
そんな僕が、カジュアル面談をどう捉えているかについて経験をまじえて整理したいと思います。
まず、本音としてカジュアル面談をする際に、相手が自社のことや自社のサービスについて知っていてくれることは、とても嬉しいことです。
自分がコミュ力に自信があるわけではないので、相手が「御社のサービス使っています」何気ないコメントで歩み寄りを見せてくれると助かります。
多くの場合、カジュアル面談は初対面でオンラインでのぞむことになるので、最初の5分くらいはどういうトーンで話していくか特に神経を使います。
コロナ以前は、自社のオフィスで面談することもあったので、軽くオフィスの案内をするなどして打ち解けた後に面談できたりもしましたが、リモートでの面談はそうはいきません。
そのため、相手からも会話のキッカケを作ってくれることは、カジュアル面談を双方にとって有益な時間にするうえで、良いアプローチだと思います。
ただ、いっぽうで自社サービスについて知らなかった場合、落胆するかで言うとそうでもありません。
カジュアル面談の場合、自社サービスを知っているか以前に、そもそも転職意思に濃淡があるからです。
自分の所属組織では、採用チーム経由の事前アンケートで
と言う温度感がある程度わかった状態で候補者のレジュメがまわってきました。
そのため、みんながみんな自社に興味がある状態ではなく、情報収集の一環としてカジュアル面談にのぞむ方がいるという認識が事前にあったのは、自分として大きかったと思います。
現状、自社に対して興味がない候補者でも、興味を持っていただき、選考フローのファネルの次のステップにあるエントリーに進んでもらえるよう努力します。
また、直近すぐに転職を検討していない候補者に対しても同じで、数年後に改めて検討する際に、選択肢に入れてもらうようにアピールすることに努めました。
さらに、エンジニアの有効求人倍率は年々高まっていますので、そのくらいの努力をしないと優秀な方には来てもらえないと言う実情もあったと思います。
ただ、この辺りのカジュアル面談に対するスタンスは、自分のマインドセットが優れていたと言うよりは、所属していた組織の採用チームの仕組みが優れていたと言うのが大きいと思います。
改めて、当時の採用チームに感謝ですね。
個人的に転職を検討する際に、Pitta(旧Meety)やYentaでマッチした方とカジュアルにお話しする機会はありました。
結果的に、自分で起業する道を選んだのでカジュアル面談経由で転職に至ったことはないのですが、面談がキッカケでサービスのファンになり、業務委託としてお手伝いをさせていただいたことはありました。
また、カジュアル面談をきっかけに知り合った方と仕事に関係なく交流できる間柄になったケースもありました。
いっぽうで、カジュアル面談で一度だけ酷く詰められたことがあります。
(だいぶ要約すると)相手いわく、
「私がこの面談にわざわざ時間を割いているのに、その対価としてあなたは私に何の価値も与えられていないのでは?」
って趣旨のことを言われたことがあります。
その際は、私の方から相手にコンタクトして面談をセットした経緯もあったので相手との期待値調整ができなかった自分のミスでもあったと思います。が、正直すごくモヤモヤした思い出です。
とはいえ、相手が自分に何を期待しているかを見定めることの重要性を痛感したキッカケではありました。(ただし、相手にそのような過度な期待をすると、かえって自分にとって機会損失になる気もするので、そういう振る舞いはしないかなぁともいまだに思いますが...)
カジュアル面談について、自分なりの経験や考えを、取り止めもなくまとめてみました。
カジュアル面談は、自分のコミュニケーション力 や人間としての魅力を鍛える成長機会と捉えて、今後も定期的にやっていこうと思います。
今後、カジュアル面談の文化が、より一層盛り上がることを期待しています!
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