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FlutterとgRPCでモバイル開発を加速!そのメリットと実践方法
2024-12-11
2024-12-24
約5334字
5,000 円/時
目次
Flutter×gRPCでモバイル開発革命!その魅力と始め方
Flutter×gRPCでモバイル開発革命!基本を押さえて次世代アプリを構築しよう
FlutterとgRPCの基礎知識
FlutterとgRPCの連携のメリット
gRPCが選ばれる理由とは?モバイル開発を劇的に変えるその力
理由1:高速な通信性能
理由2:強力な型安全性
理由3:双方向ストリーミング
Flutter×gRPCで爆速開発!モバイルアプリの未来を切り拓く連携術
FlutterとgRPCの連携の魅力
実践的な連携方法
Flutter×gRPCで作る!爆速チャットアプリ開発の裏側
Dartで最も簡単なgRPC実装を行っていく
grpcとprotobufのインストール
protoのDart plugin をインストールする
protoでDartのコードを生成する
必要なパッケージのインストール
FlutterのgRPCクライアントを書く!
gRPC導入で劇的変化!モバイル開発を加速するメリットと潜むデメリット
gRPC導入のメリット
gRPC導入のデメリット
Flutter×gRPCの未来を切り拓く!モバイル開発の新常識と次なるステップ
まとめ
今後の展望
モバイルアプリ開発の現場で、効率とパフォーマンスを両立させるための新たな選択肢として注目されているのが、FlutterとgRPCの組み合わせです。Flutterは、クロスプラットフォーム開発を可能にするフレームワークとして、開発スピードとUIの美しさで多くの支持を集めています。一方、gRPCは、Googleが開発した高性能なRPCフレームワークで、特にリアルタイム性が求められるアプリケーションにおいて、その真価を発揮します。この二つを組み合わせることで、開発者はより迅速に、かつ高品質なモバイルアプリを構築することが可能になります。本章では、FlutterとgRPCを活用することで得られる具体的なメリットや、実際の導入方法について詳しく解説していきます。これからのモバイル開発を加速させるための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
Flutterとは?FlutterはGoogleが開発したオープンソースのUIフレームワークで、iOSとAndroidの両方に対応した美しいネイティブアプリを構築できる。シングルコードベースでの開発が可能で、開発効率を大幅に向上させる。
gRPCとは?gRPCはGoogleが開発した高性能なRPC(Remote Procedure Call)フレームワークで、プロトコルバッファを使用して効率的な通信を実現する。HTTP/2をベースにしており、双方向ストリーミングやロードバランシング、認証などの機能を備えている。
FlutterとgRPCを組み合わせることで、リアルタイム性が求められるアプリケーションや、複雑なデータ通信が必要なアプリケーションにおいて、パフォーマンスとスケーラビリティを両立できる。特に、gRPCの双方向ストリーミング機能は、チャットアプリやライブデータフィードに最適だ。
gRPCは、HTTP/2をベースにした通信プロトコルであり、バイナリ形式でデータをやり取りします。これにより、従来のREST APIに比べて通信速度が大幅に向上します。特に、モバイルアプリケーションでは、ネットワークの遅延がユーザー体験に直結するため、この高速性は大きなアドバンテージとなります。
gRPCはProtocol Buffers(プロトコルバッファ)を使用してデータをシリアライズします。これにより、クライアントとサーバー間でのデータの整合性が保証され、型安全性が高まります。開発者は、データの不整合によるバグを未然に防ぐことができ、安心して開発を進めることができます。
gRPCは、双方向ストリーミングをサポートしており、クライアントとサーバーがリアルタイムでデータをやり取りすることが可能です。これにより、チャットアプリやリアルタイムデータ更新が必要なアプリケーションにおいて、よりインタラクティブなユーザー体験を提供できます。
Flutterは、クロスプラットフォーム開発を可能にする強力なUIフレームワークであり、gRPCは高速で効率的な通信を実現するRPCフレームワークだ。この二つを組み合わせることで、開発者は以下のような利点を享受できる。
FlutterとgRPCを組み合わせたモバイルアプリ開発は、効率とパフォーマンスの両面で大きなメリットをもたらします。ここでは、シンプルなチャットアプリを例に、実際の開発プロセスを詳しく解説します。
flutter pub add grpc
flutter pub add protobuf
protoからDartのコードを生成する必要があります。
まずはDart用のプラグインをインストールしていきましょう!
dart pub global activate protoc_plugin
さっそくDartコードを自動生成していきます。
ディレクトリ構造は以下の通りです。
├── lib
│ ├── grpc_gen //ここに生成
│ ├── provider
│ └── service
├── proto // sample.protoを配置
├── server
生成コマンドは以下の通り。
同じprotocを使っていますが、引数が違うので注意しましょう。
// proto内でtimestampをimportしているので最後にgoogle/protobuf/timestamp.protoをつけています
protoc --dart_out=grpc:./lib/grpc_gen -I ./proto proto/sample.proto google/protobuf/timestamp.proto
これで、 grpc_gen
ディレクトリに自動生成されたDartコードが出力されます。
もちろん、ほかのディレクトリに変更することも可能なので好きに変更してください。
サーバーとのチャンネルをFlutterのいろいろな場所から呼び出せたら便利なので、riverpodをインストールして利用していきます。
こちらの手順はgRPC Client を作るのに必須の手順ではありませんので取捨選択してください。
flutter pub add hooks_riverpod
flutter pub add flutter_hooks
いよいよFlutterによるgRPCクライアントを書いていきます。
まずは channel
を他のWidget内で呼び出せるように、 grpcChannelProvier
を定義します。
import 'package:grpc/grpc.dart';
import 'package:hooks_riverpod/hooks_riverpod.dart';
final grpcChannelProvider = Provider.autoDispose<ClientChannel>((ref) {
final channel = ClientChannel(
'localhost',
port: 5000,
// defaultでは.secure()
// 自前の証明書の設定をすることも可能。
// gRPCのセキュリティホールで一番多いのが、ここの設定漏れなので注意。
options: const ChannelOptions(credentials: ChannelCredentials.insecure()),
);
ref.onDispose(() {
channel.shutdown();
});
return channel;
});
さらに、 channnel
を受け取って、Server側のメソッドを呼び出すための GrpcSampleService
クラスを定義しました。このクラスには、のちほど追加するStreamなメソッドもこのクラスに集約していく予定です。
import 'package:grpc/grpc.dart';
import 'package:grpc_mobile_server/grpc_gen/proto/sample.pbgrpc.dart';
class GrpcSampleService {
static Future<Sample> getSample(ClientChannel channel, String id) async {
final client = SampleServiceClient(channel);
final res = await client.getSample(
// セッターを使ってidをセットしている
// 以前のバージョンでは、idを引数として渡せたが、
// リリース時のバイナリサイズが増加するため削除された(21.0.0)
// https://pub.dev/packages/protoc_plugin/changelog
GetSampleRequest()..id = id,
);;
return res;
}
}
自動生成した型に対して、以前は名前付き引数を利用して値をセットすることができたらしいのですが、リリース時のバイナリサイズが増加してしまうとの理由で削除されています。
ちょっと不自然ですね。引数が多重ネストされて、メンバもめちゃくちゃ多いケースでは大変かなと思います。
ただし、実際書いていると、値をセットする際も定義された型の恩恵を受けられるため、そこまで大きな問題ではないかなと感じました。
高速通信と低レイテンシgRPCはHTTP/2をベースにしており、バイナリプロトコルを使用するため、通信速度が速く、レイテンシが低いのが特徴です。これにより、モバイルアプリケーションのレスポンスが向上し、ユーザー体験が大幅に改善されます。
ストリーミング機能gRPCは双方向ストリーミングをサポートしており、リアルタイムでのデータ送受信が可能です。これにより、チャットアプリやライブデータフィードなど、リアルタイム性が求められるアプリケーションに最適です。
複雑なセットアップgRPCの導入には、プロトコルバッファの定義やサーバー・クライアントの設定が必要で、初期設定が複雑になることがあります。特に、既存のREST APIからの移行には注意が必要です。
互換性の問題gRPCはHTTP/1.1をサポートしていないため、古いブラウザやネットワーク環境では利用できない場合があります。これにより、全てのユーザーに対して一貫したサービスを提供するのが難しくなることがあります。
Flutterの優れたUI構築能力とgRPCの高速通信プロトコルは、開発者にとって強力なツールです。これにより、開発スピードの向上とユーザー体験の最適化が実現されました。特に、gRPCの双方向ストリーミング機能は、リアルタイム性が求められるアプリケーションにおいて大きな利点となります。
今後、FlutterとgRPCの連携はさらに進化し、より多くの開発者がこの組み合わせを採用するでしょう。特に、FlutterのWeb対応が進む中で、gRPCを用いたクロスプラットフォーム開発が一層注目されると予想されます。また、gRPCのセキュリティ機能の強化や、Flutterの新機能との統合が進むことで、より安全で効率的な開発が可能になるでしょう。
このように、FlutterとgRPCはモバイル開発の未来を切り拓く鍵となる技術です。開発者はこれらの技術を活用し、次世代のアプリケーションを創造することが求められています。
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