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Cursor×GAS×LINEでクイズbotを作る手順を公開 イベントレポート
「Cursor×GAS×LINEでクイズbotを作る手順を公開【非エンジニアも】」 ――7 月 9 日夜、YouTube Live に集まった開発者たちの期待は、ほんの少しだけ緊張を帯びていました。 というのも、本イベントは 5 月末に実施した同内容の“リベンジ版”。前回はデモがゴール寸前でつまずき、講師の ヤマタケさん も悔しさをにじませていました。
そこで彼は 2 か月かけて手順を全面ブラッシュアップ。 「絶対に動く」ハンズオンを掲げ、再び Cursor を立ち上げます。
三位一体で挑む開発スタイル
技術 | 役割 |
|---|---|
Cursor | AI コーディングエディタ。GAS や FlexMessage の雛形を自然言語から即生成 |
Google Apps Script | サーバーレス実行環境。スプレッドシートを DB として利用 |
LINE Messaging API | ユーザーとの対話インターフェース。Push/Reply/FlexMessage を駆使 |
ヤマタケさんは “AI に丸投げしない” を合言葉に、ステップバイステップ方式 を採用しました。 「動いたら次へ」の小さな成功体験を積むことで、初心者でも原因切り分けが容易になるからです。
ライブデモでたどった 4 つの階段
1. オウム返し Bot ― 基礎体力づくり
LINE 公式アカウントを新規作成
GAS に
line.gsを生成(Cursor が自動スニペット)Webhook URL を張り、メッセージが往復することだけ を確認
ここで “動いた!” を全員が目視。以降のトラブルは「コードではなく設定」の切り口で探れるようになります。
2. スプレッドシート連携 ― クイズロジックを外出し
シート構成は 3 枚
クイズ: 問題文・正解・誤答×3ユーザー: ユーザーID/クイズ番号/回答ステータスログ: 処理履歴(デバッグ用)
前回失敗した 整合判定 は、TRUE/FALSE ではなく 0/1 で管理。 「文字列かブールか」で揺れた型判定バグを数字で封じ込め、見事リトライ成功です。
3. クイックリプライ ― 入力を“タップ 1 回”に
数字を手入力する負担を避け、回答ボタンをクイックリプライで自動生成。 正解・不正解後には「次のクイズへ」ボタンも出し、テンポよく 10 問を駆け抜けます。 チャット欄には “これなら子どもでも遊べそう” のコメントが並びました。
4. FlexMessage ― 画像付き 4 択に高級化
仕上げにライオンの写真を使った 動物当てクイズ を作成。
+─────────────+
| 🦁 この動物の名前は? |
| [画像] |
| 1. ライオン 2. ヒョウ |
| 3. チーター 4. トラ |
+─────────────+
画像のリサイズ
ボタン 2×2 配置
ボタン間マージン 4px
――すべて自然言語で Cursor に指示。 「FlexMessage は難しい」という先入観が 15 分で崩れ去る瞬間でした。
成功を導いた 3 つのTips
テーマ | ポイント |
|---|---|
ログの徹底 |
シートに処理名を書き出し、カーソル生成後でも挙動を即可視化 |
ステータスは 0/1 | TRUE/FALSE の“型揺れ”問題を数値化で回避 |
デプロイ管理 | GAS の「デプロイを管理」で URL を固定し、Webhook の再設定リスクを排除 |
ヤマタケさんは「前回の敗因は“AI を過信し、ロジックを丸投げしたこと”」と総括。 コード生成を任せる一方、“仕様と言葉” は人間が握る――そのバランスが鍵でした。
質疑応答ハイライト
Q. ステップ配信のように、決まった日に自動送信はできますか? A. 「Push メッセージ API と GAS のトリガーを組み合わせれば実現できます。ただ、運用負荷を下げたい場合はサードパーティの LINE 配信サービスを検討するのも手です」(ヤマタケさん)
Q. ログってどこまで残すべき? A. 「開発中は全処理を1行ずつ推奨。運用に入ったら必要な粒度に絞り込みましょう」
コメント欄では「ログ大事、身に染みた」と頷く参加者が多数。 トライ&エラーを楽しむ空気が画面越しに広がりました。
さいごに — “つまずき” が贈ってくれたもの
前回つくれなかったゴールに、今回はたどり着けた。 その瞬間、チャットには「おめでとう!」の嵐が流れました。
振り返れば、失敗の原因を解像度高く言語化し、AI に再提示したこと。 ログを増やし、検証しやすい形に整えたこと。 「AI と人間がそれぞれ得意な仕事を受け持つ」 という開発スタイルが、見事に機能した 60 分でした。
誰かのつまずきは、次の誰かの近道になる――。 そんなコミュニティの醍醐味を改めて感じた夜でした。
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