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AI任せは危険?スタートアップの課題を「スポット相談」で解決すべき理由
はじめに
こんにちは、テック領域に特化したスポット相談サービスYardを運営する戸井田です。
ChatGPTや生成AIの登場によって、テック系スタートアップや中小企業が抱える課題解決方法が劇的に変化しています。
一見するとAIがあれば多くの問題が解決できるように見えますが、本当にそれだけで十分でしょうか?
今回はAIに任せるべき課題と、プロの人間によるスポット相談が必要な課題について整理します。
生成AIが得意な課題・不得意な課題
生成AIは「課題が明確かつ解決方法が定型化されているもの」に強いです。
例えば、コードのエラー修正や法律の基本的な質問に対する回答などはAIが得意とする領域です。
一方で、スタートアップが直面する曖昧で複雑な課題については、AIでは不十分です。
AIは過去のデータに基づく「一般的な回答」を出すにとどまり、個別具体的な状況や将来的な意思決定の支援には限界があります。
スタートアップの課題を分類する「2つの軸」
課題の性質は大きく以下の2軸で分類できます。
課題の言語化度合い(明確か曖昧か)
解決策の定型化度合い(定型的か非定型的か)
この2つの軸で4つの象限が生まれます。

課題が明確で解決策も定型的
AIが最適なソリューションです。
システムエラー解決や定型的な契約書の確認など。
課題は明確だが解決策が非定型的
スポット相談サービスが最適です。
プロダクトの価格設定、技術選定、エンジニア組織の設計など専門的な知見が求められるものが該当します。
課題が曖昧だが解決策が定型的
月に数時間のサブスク型スポット相談が適しています。
業務改善の優先順位付けや採用活動の問題点特定などが該当します。
課題が曖昧で解決策も非定型的
スポット相談だけでは不十分で、中長期的な伴走支援が必要です。
新規事業開発や経営戦略などがここに含まれます。
なぜAI任せが「危険」なのか?スタートアップが陥るリスク
AIは一般論や過去のデータに基づいた回答を行いますが、実際の経営判断には以下のリスクが伴います。
意思決定責任の曖昧化:AIは責任を持てないため、重大な経営判断をAIに頼るのはリスクが大きい。
一般論による失敗:具体的な状況に合わないアドバイスで、現場が混乱する可能性。
権威性や信頼性の欠如:AIには現場経験に基づく説得力や組織内での信頼性が欠けている。
スポット相談サービスがスタートアップにもたらす4つの価値
専門家による「リアルな経験知」の提供
経験豊富なアドバイザーの実践的な知見や失敗談・成功事例は、AIでは提供できません。
柔軟でスピーディーな問題解決の実現
スポット相談では具体的な質問に迅速に回答が得られ、限られた時間で成果を出す必要があるスタートアップに適しています。
意思決定における責任の明確化
人的アドバイザーは「なぜその選択が良いのか」を具体的に説明でき、経営層やチームの合意形成を助けます。
情報収集に費やす時間とコストの大幅削減
すべてを自力で解決しようとすると膨大な時間と労力がかかります。
スポット相談を活用すれば、最小限の時間と費用で最良の情報が手に入り、経営者やチームは本来の業務に集中できます。
スポット相談をより効果的に活用するためのポイント
スポット相談を効果的に活用するには以下のポイントが重要です。
課題を整理してから相談する(言語化をある程度済ませる)
専門性・経験が明確なアドバイザーを選定する
単発相談と月次サブスク型の使い分けを意識する
スポット相談でも対応が難しい「複雑で恒久的な課題」はどうする?
課題が長期的・恒久的に存在する場合は、外部リソースの活用は限定的であり、以下のような方法が必要です。
内製化(社員採用):課題が経営の中核に関わる場合は、正社員としての採用が必要になります。
フルタイム業務委託:一定期間フリーランスや専門家を雇用し、常駐型で課題に取り組んでもらう。
専門性の高い受託開発企業:AI特化の開発企業、組織開発に強いコンサル、クラウド導入・運用に強い企業、SaaS導入専門の受託開発企業などへの委託も有効です
おわりに
生成AIとスポット相談は競合ではなく補完的な関係です。
AIが不得意な領域で人的なアドバイザーを活用し、両者の強みを組み合わせることが、スタートアップが迅速に成長するための鍵となります。
適切なタイミングでスポット相談を取り入れ、自社の競争力を高めましょう。
Yardでは、テック領域に特化してスポット相談サービスを展開しています。
スタートアップや中小企業でテック系の課題をプロが短時間で解決します。
ご興味ある方は、フォームからお問い合わせください!
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