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シニアSalesforceエンジニアの市場価値|認定資格・年収・キャリアパス徹底解説
公開
2025-02-21
文章量
約3888字

Yard 編集部
Yardの編集部が、テック業界の最新トレンドや知見について発信します。
目次
シニアSalesforceエンジニアの需要と市場価値
なぜ需要が高いのか
市場価値が上がり続ける理由
シニアSalesforceエンジニアが押さえておきたい技術スタック
Apexによるカスタム開発
Lightning Web Components (LWC)
プラットフォーム統合(REST・SOAP APIなど)
DevOpsツールやCI/CDパイプライン
VisualforceやAuraのレガシー対応
シニアSalesforceエンジニアにおすすめの認定資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定Platformアプリケーションビルダー
Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント・Service Cloudコンサルタント
認定テクニカルアーキテクト(CTA)
シニアSalesforceエンジニアの年収相場
正社員の場合
フリーランスの場合
シニアSalesforceエンジニアのキャリアパス
スペシャリスト路線
マネジメント路線
起業・コンサルタント路線
まとめ
こんにちは。
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速とともにSalesforceエンジニアの需要がうなぎのぼりに増えています。
特に、シニアSalesforceエンジニアともなると、導入設計から開発、運用・保守まで幅広く携わるため、企業にとって欠かせない存在です。
この記事では、これからシニアSalesforceエンジニアを目指す方や、既に中級レベルのエンジニアでさらなる飛躍を狙っている方を対象に、市場価値を高めるポイントや取得しておきたい認定資格、そして気になる年収相場とキャリアパスについて詳しく解説します。
長年Salesforce案件に携わってきた筆者の経験を踏まえて、人間味のある視点でお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
シニアSalesforceエンジニアの需要と市場価値
なぜ需要が高いのか
Salesforceは世界No.1のCRMプラットフォームとして、多様な業界・業種に導入されています。
営業支援(SFA)からカスタマーサービス、マーケティングオートメーションなど、あらゆる場面で利用されており、日本国内でも大企業から中小企業まで幅広く使われているのが特徴です。
その中で、シニアSalesforceエンジニアは、単なる設定やカスタマイズだけでなく、ビジネス要件を正しく把握し、最適なソリューションを設計・実装できるスキルが求められます。
プロジェクトのリーダーとして、チームをまとめながら技術的な方向性を示す役割も担うため、市場から強く求められるポジションとなっているのです。
市場価値が上がり続ける理由
- DX推進の加速:日本企業の多くがデジタル化を急ぐ中で、クラウドサービスの中心的存在であるSalesforceを導入・活用する動きがさらに広がっています。
- 人材不足:Salesforce人材の育成は進んでいるものの、需要の増加に追いついていません。特にハイレベルの実装能力やプロジェクトマネジメント能力を持つシニアクラスは希少価値が高いため、採用市場でも引く手あまたです。
- クラウド技術の拡張:Salesforceは年に複数回のリリースを行い、新機能や新サービスを積極的に提供しています。シニアSalesforceエンジニアはこうした最新技術をキャッチアップし、企業が競合他社に差をつけるための仕組みを作り上げられる存在として評価されます。
シニアSalesforceエンジニアが押さえておきたい技術スタック
Apexによるカスタム開発
Salesforce特有のプログラミング言語であるApexは、コントローラやトリガー、バッチ処理など高度なカスタム要件を実現するために欠かせません。
オブジェクト指向プログラミングをベースとしたJavaライクな文法が特徴なので、Java経験者であれば比較的スムーズにキャッチアップできます。
Lightning Web Components (LWC)
Salesforceの新世代フロントエンドフレームワークであるLightning Web Components (LWC)は、Webコンポーネントの標準技術を活用して効率的にUIを構築する手法です。
従来のAuraコンポーネントやVisualforceと比べて、軽量かつ高速に動作するため、ユーザー体験向上に大きく寄与します。
これからのSalesforce開発ではLWCを使いこなすことが必須と言えるでしょう。
プラットフォーム統合(REST・SOAP APIなど)
Salesforceは他システムとの連携が重要なプラットフォームです。REST APIやSOAP APIを利用して外部サービスとデータ連携を行うケースが多数あります。
また、Salesforce ConnectやPlatform Eventsなどの機能も活用し、リアルタイム連携や大規模データ連携を実装する機会が増えています。
AWSやGCPといった他クラウドサービスとの連携も視野に入れておくとよいでしょう。
DevOpsツールやCI/CDパイプライン
シニアエンジニアとして、効率的かつ品質の高い開発フローを構築・推進するのも大切な役割です。
Salesforce開発では、Gitベースのバージョン管理やSalesforce CLIを使ったデプロイが一般的になってきました。
JenkinsやCircleCIなどと組み合わせてCI/CDパイプラインを構築し、自動テストや自動デプロイを実現することも珍しくありません。
VisualforceやAuraのレガシー対応
近年ではLWCが主流になっていますが、まだVisualforceやAuraコンポーネントで構築された既存システムを保守・運用するケースも多々あります。
シニアエンジニアであれば、これらレガシー技術の知見を持ちつつ、最新技術への移行をスムーズに進められる能力が重宝されます。
シニアSalesforceエンジニアにおすすめの認定資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforceの基本概念や設定項目に関する広範な知識が問われる資格です。
エンジニアだけでなく、運用担当やコンサルタントにも人気ですが、シニアエンジニアとして顧客・チームとのコミュニケーションを円滑に行うためにも抑えておきたいところです。
Salesforce認定Platformアプリケーションビルダー
カスタムアプリケーションを構築するための基本スキルが求められる資格です。
オブジェクトの設計、Lightningページの設定、ビジネスロジックの実装など、開発の土台となる部分をしっかり習得できます。
Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント・Service Cloudコンサルタント
セールス/サービス領域のSalesforce活用に関するコンサルティング能力が問われます。
ビジネス要件を深く理解して、最適なクラウドソリューションを提案・実装するために必須となる知識が網羅されています。
エンジニア出身でも、コンサル視点のスキルを身につけることで更なる価値向上が期待できます。
認定テクニカルアーキテクト(CTA)
Salesforce認定資格の中でも最高峰とされるのがCTA(Certified Technical Architect)です。
大規模・複雑な環境におけるアーキテクチャ設計や、チームの技術的リーダーシップを発揮できる能力が求められます。
合格難易度は非常に高いですが、取得できれば一気に市場価値が跳ね上がること間違いなしです。
シニアSalesforceエンジニアの年収相場
正社員の場合
企業規模や担当プロジェクトの範囲によって差はあるものの、シニアSalesforceエンジニアの年収はおおむね700万円〜1,000万円ほどが一般的です。
外資系企業や大手SIerなどでは1,200万円超のオファーが出ることもあります。
さらにマネージャー的な役割を兼任すれば、プロジェクトの成功報酬などで年収アップが見込めます。
フリーランスの場合
フリーランスの場合は案件単価や契約形態によって大きく変動しますが、月80万〜120万円程度の報酬を得るエンジニアも少なくありません。
稼働日数やリモートワークの可否など柔軟性が求められる一方で、自己管理能力や営業力が必要です。
実績を積んでいけば高単価案件に参画でき、市場価値を高めることができます。
シニアSalesforceエンジニアのキャリアパス
スペシャリスト路線
技術追求型のキャリアを選ぶなら、Salesforce領域のスペシャリストとしてより深い知識とスキルを磨き続けるのが一つの道です。
CTA取得を目指しながら、大規模システムや国際案件などで腕を磨くことで、より高い価値を発揮できるようになります。
マネジメント路線
チームやプロジェクトを率いるリーダー的ポジションを目指す方は、PM(プロジェクトマネージャー)やPjM(プロジェクトマネジメント職)にキャリアアップするのもおすすめです。
Salesforce特有の課題解決方法を熟知しているからこそ、組織全体の方針を示し、メンバーを動かす力が発揮できます。
大規模プロジェクトでのマネジメント経験を積めば、さらに市場価値が高まります。
起業・コンサルタント路線
Salesforceに関するコンサルティングサービスを独立して提供したり、起業して自社プロダクトを開発する道も考えられます。
ビジネスの視点を磨き、マーケティングや営業戦略に関する知見を深めることで、技術×ビジネスの両輪で新たな価値を生み出すことが可能です。
まとめ
シニアSalesforceエンジニアは、需要の高さと希少性から非常に魅力的なポジションです。
ApexやLWCをはじめとする高度な技術力はもちろん、ビジネス理解やプロジェクトマネジメント力が加わることで、さらなる市場価値アップが期待できます。
また、認定資格の取得によって専門性を証明し、キャリアの選択肢を広げることも大切です。
スペシャリスト路線、マネジメント路線、コンサル路線といった幅広い可能性があるのもSalesforceの魅力でしょう。
もしシニアSalesforceエンジニアへのキャリアアップを考えているのであれば、まずは自分の得意分野や興味を洗い出し、そこから逆算して知識・スキル・資格を整えていくことをおすすめします。
新しい機能やサービスが続々と登場するSalesforceの世界で、ぜひ自分ならではの価値を高めてください。
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