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HTMLだけで動くインタラクティブUI!10分で始めるhtmx入門ガイド
公開
2025-02-09
文章量
約3128字
こんにちは!
今回は、最小限のJavaScriptで手軽にインタラクティブなUIが作れる「htmx」というライブラリをご紹介します。
名前は聞いたことあるけど触ったことがない方や、これからフロントエンドエンジニアとしてスキルを伸ばしたい方に向けて、分かりやすくまとめました。
「htmxって何がスゴいの?」というポイントから、実際の使用例まで10分ほどでサクッと理解できる内容になっています。
ちょっとした学習の合間や休憩中にでも読んでみてくださいね。
それでは、さっそく始めましょう!
htmxとは?
なぜhtmxが注目されているのか
フロントエンドの世界は、ReactやVue、SvelteなどのJavaScriptフレームワークが主流になっていますよね。
でもこれらのフレームワークを使うと、しっかりとしたセットアップや依存関係の管理が必要になります。学習コストも高めです。
一方で、htmxはHTML属性を活用して必要最低限の機能を実装するというアプローチを取っています。
すでにあるHTMLに専用の属性を加えていくだけで、サーバーからのデータ取得やDOM操作を簡単に実現できるんです。
なぜこれがウケているかというと、「ちょっとした動きを実装したいだけなのに、重たいフレームワークを使いたくない」というニーズが高まっているから。
サーバーサイドレンダリングに近い感覚でUIを作りつつ、ユーザーにはシームレスな操作感を提供できる点が魅力と言えます。
HTML属性だけで動くって本当?
本当です。例えば、hx-get
や hx-post
といった特別な属性をHTMLに書き加えることで、サーバーから部分的にデータを取得して画面を更新することができます。
JavaScriptファイルをガッツリ書かなくても、これらの属性設定だけでインタラクティブなUIが組めるのがポイントです。
さらに、レスポンシブかつ軽量なので、ユーザー体験を損なわずに必要な機能を追加しやすいというメリットもあります。
htmxでできること
部分リロード
ページ全体をリロードしなくても、ボタンクリックなどのトリガーに応じてサーバーから取得したコンテンツを部分的に挿入できます。
ユーザーにとっては画面の移動が少なく、ストレスが軽減されます。
フォーム送信の省力化
フォームを送信した結果だけ部分的に表示したいとき、従来ならJavaScriptでXHRを書いてレスポンスをDOMに挿入して…という流れが必要でした。ところがhtmxなら、hx-post
属性を使うだけ。自動的にフォームデータをサーバーへPOSTし、レスポンスを決めた場所にレンダリングしてくれます。
状態管理もほどほどに
Reactのように複雑な状態管理を頑張らなくていいのも強みです。とはいえ、htmxで非常に複雑なUIを作ろうとすると、やはりJavaScriptが必要になるケースもあります。ただし、シンプルな範囲のUIなら、ほぼHTMLベースで完結してしまいます。
かんたんサンプルコード
ここで、実際にhtmxがどう動くかをごく簡単なサンプルコードで見てみましょう。例えば、ボタンをクリックすると/hello
というエンドポイントにGETリクエストを送り、そのレスポンスを<div id="output">
に反映させたい場合は以下のように書きます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="https://unpkg.com/htmx.org@1.8.4"></script>
</head>
<body>
<button hx-get="/hello" hx-target="#output">こんにちは!</button>
<div id="output"></div>
</body>
</html>
ポイントは以下の2つです。
hx-get
属性:GETリクエストを送りたいURLを指定hx-target
属性:レスポンスを挿入するHTML要素を指定
これだけで、ユーザーがボタンをクリックしたらサーバーから返ってきたHTMLを<div id="output">
に差し込んでくれます。
煩雑なイベントリスナーやXHRのコードを一切書かなくていいのが嬉しいですね。
導入のステップ
1. htmxの読み込み
CDN経由で<script>
タグを読み込むだけ。NPMなどのパッケージ管理ツールを使わなくてもOKですが、管理したい場合はNPMからインストールしても問題ありません。
<script src="https://unpkg.com/htmx.org"></script>
2. 属性を追加
使用したいHTML要素にhx-○○
属性を付与します。たとえば、GETリクエストを送るなら hx-get="/example"
、レスポンスを受け取る要素には hx-target="#someDiv"
といった具合です。
3. サーバー側の設定
特別なことはありません。通常のサーバーサイドのエンドポイントでHTMLやJSONを返すだけ。htmxはレスポンスをそのままDOMに差し込んでくれます。あとは必要に応じてCSSを整えれば、画面として完成です。
こんなケースで使える
- ブログのコメント機能:コメント投稿後、全ページをリロードせずにコメント一覧だけを更新したい場合
- リアルタイムフィード:ポーリングやWebSocketと組み合わせると、部分的に最新情報を表示
- 管理画面の入力フォーム:プロトタイプ的に軽く作ってみたいとき、フレームワーク導入より簡単
- シンプルなTODOアプリ:大規模な状態管理をしなくていい場面なら、htmxで十分に事足りる
もちろん大規模なアプリケーションを作る際には、ReactやVueなどのフレームワークが必要になる場合もあります。ただし、部分的にhtmxを導入して「ちょっとしたやり取りだけシンプル化する」という使い方もアリですよ。
htmxをさらに活用するためのヒント
過剰なJavaScriptからの卒業
大規模なSPAに疲れた人、学習コストが高いと感じる人は、まずはhtmxを試してみると良いでしょう。HTMLベースでシンプルに構築しつつ、必要な部分だけ動的に差し替えるアプローチは保守もしやすいです。
フレームワークとの共存
「Reactのコンポーネントは作りこんでるけど、一部だけhtmxで実装したい!」というハイブリッドなアプローチもできます。技術を組み合わせる柔軟さこそ、現代フロントエンドの醍醐味です。
サーバーサイドテンプレートとの相性
RailsやDjango、Laravelなどサーバーサイドレンダリングが得意なフレームワークと相性バツグン。サーバー側でレンダリングしたHTMLを返せば、そのままhtmxで部分更新できます。フロントとバックの住み分けがはっきりしているので、チーム開発でも整理しやすいですよ。
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!htmxは「シンプルさ」と「柔軟性」を両立している新世代のフロントエンドツールです。特に、ちょっとしたインタラクションを実装したいときや、フレームワークを導入するほどではない小規模プロジェクトで大活躍します。
「HTMLをメインに使うインタラクティブUIなんて想像できない」と思う方は、ぜひ一度触ってみてください。
CDNで読み込んで、HTML属性を書くだけで動くお手軽感は、一度体験するとやみつきになります。
ぜひ、あなたの次のプロジェクトや学習の一環として、htmxを試してみてください!きっとフロントエンド開発の新しい可能性を感じられるはずです。
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